温泉郷ONSENKYO

中国・四国の温泉地

温泉郷に関する読み物 — 名湯・地域の温泉文化

2026年9月6日読了 4分
#温泉郷
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中国・四国の温泉地

  • 玉造温泉(島根):奈良時代の733年に編纂された『出雲国風土記』に「一たび濯げば形容端正しく、再び沐すれば万病悉く除ゆ」と記された日本最古級の名湯で、当時は「神の湯」と呼ばれた。評判は都にも伝わり『枕草子』にも登場する。泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉で、化粧水並みの保湿力を持つ「美肌の湯」として知られる。

  • 三朝温泉(鳥取):平安時代末期、源義朝の家来が白い狼を助けたお礼に霊夢で湯の在りかを教えられたという「白狼伝説」に由来する約850年の歴史を持つ湯。世界屈指のラジウム含有量を誇る高濃度の放射能泉で、大正5年(1916年)には高温泉として世界一のラジウム含有量が報告された。低線量の放射線が細胞を活性化させる「ホルミシス効果」が期待できるとされ、現代湯治の地としても知られる。

  • 道後温泉(愛媛):約3000年前の神話の時代に始まるとされ、『日本書紀』や『万葉集』にも「伊予の湯」として登場する日本最古級の温泉。596年には聖徳太子が訪れたという逸話も残る。有馬温泉・白浜温泉と並ぶ日本三古泉の一つ。現在の道後温泉本館は明治27年(1894年)築の木造3階建てで、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台としても有名。泉質はアルカリ性単純温泉で、無加温・無加水のかけ流しが楽しめる。

  • 温泉津温泉(島根):開湯は約1300年前と伝わり、狸が湯浴みしていたことから発見されたという伝説を持つ。16世紀後半には世界遺産・石見銀山の銀の積出港として栄え、鉱夫や運搬人の疲れを癒やした。江戸〜昭和期の建物が並ぶ町並みは「温泉町」として全国唯一、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。泉質はナトリウム-塩化物泉で、湧出直後は透明だが時間とともに酸化して淡い茶褐色に変わる。

  • 千原温泉(島根):三瓶山のふもとにひっそりと佇む一軒宿で、明治初期に開湯。浴槽の底から炭酸ガスの泡とともに湯が直接湧き出す全国的にも珍しい「足元湧出」の温泉で、黄褐色に濁った湯は切り傷・やけど・慢性皮膚病に効く療養泉として親しまれてきた。加水・加温をしない完全放流式で、泉温34.5℃とぬるいため、寒い時期は薪で沸かした「五右衛門風呂の上がり湯」も用意される。

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出典

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