AIエージェントから施設と成分表を登録する
Ynosis の機能と操作のガイドです。
Ynosis では、ブラウザからの登録に加えて、AIエージェントから施設や成分表を本番データへ登録できます。この経路を Agent API と呼びます。
ここでいう AIエージェントは、特定の製品に限りません。例えば次のようなツールから使えます。
- Claude(Claude Code や、ターミナルから動かす Claude 系の CLI)
- Codex(OpenAI のコーディングエージェント)
- Gemini CLI(Google のターミナル向けエージェント)
- Cursor など、チャットやエージェント機能つきのエディタ
公開されているのは Ynosis の HTTPS API です。手元の道具は次です。ソースリポジトリは非公開のため、git clone は不要です。運営がホストするリモート MCP サーバもありません。
- PyPI の
ynosis-agent… ターミナルの CLI(pip install) - MCP(アプリに設定を貼る)
- Node がある場合(Cursor で多い): npm の
ynosis-agent-mcpをnpxで起動 - Python /
uvがある場合: 同じ PyPI パッケージをuvxで起動(uvは 別途インストールが必要です)
- Node がある場合(Cursor で多い): npm の
何ができるか
- 施設の新規登録 … 名前・都道府県などを送り、マスタに下書きとして追加できる
- 成分表の登録 … 次のいずれかで解析した結果を、施設とあわせて登録できる
- **手元の画像認識(Vision)**で分析書を文字にしてから、Ynosis が公式の形に整える(OCR の月間枠は使いません)
- Ynosis の OCR(ブラウザの成分表読み取りと同じ仕組み)で画像を解析した結果
- 重複確認のための検索 … 登録前に、既存施設(管理者未承認の Agent 登録分を含む)を検索できる
既存の施設に当たった場合の変更は、画面からの 編集依頼 と同じく、管理者が差分を確認してから反映されます。公開データをその場で上書きはしません。
誰が使えるか
- Ynosis に ログインする
- マイページ 右上の 「…」 を開く
- Agent API を選び、用途を書いて申請する
- 管理者が許可すると、同じダイアログから API キーを発行できる(
yna_で始まる。キーは発行時に一度だけ表示されます)
キーは共有せず、漏洩したときは再発行してください。Chrome 拡張用の API キーとは別物です(拡張は Google Maps保存リストから一括登録)。
つなぎ方の選び方
どの AIエージェントを使う場合も、やることは共通です。キーを渡し、本番 API(または ynosis-agent CLI)を呼ばせることです。
| つなぎ方 | 向いている場面 |
|---|---|
| ynosis-agent CLI(おすすめ) | Claude / Codex / Gemini CLI / Cursor など、シェルコマンドを実行できるエージェント全般 |
| MCP(任意) | Cursor / Claude など、アプリの MCP 欄に設定を貼れる環境。Node なら npx、Python なら uvx |
セットアップ
クライアントの CLI は PyPI(ynosis-agent) から入手します。
CLI を使う場合は Python 3.11 以降で次を実行します。
pip install ynosis-agent
export YNOSIS_AGENT_API_KEY='yna_...'
# 接続先の既定は https://ynosis.jp です
MCP だけ使う場合は、リポジトリの clone も CLI の常設インストールも不要です。次のどちらかです。
- Node.js 18 以降がある(Cursor 利用者に多い)… 後述の
npx設定を貼る - **
uv(uvx)**がある … 後述のuvx設定を貼る。uvは Python とは別に入れる必要があります。入っていないと MCP は起動しません
キーは Git に置かないでください。
CLI の例(おすすめ)
エージェントに「このコマンドを実行して」と頼むだけで足ります。ツールの種類は問いません。
# 重複確認
ynosis-agent search --q 草津 --limit 5
# 施設 1 件(JSON ファイル)
ynosis-agent facility facility.json
# 成分表(JSON + 画像。サーバーが圧縮保存し、管理者の承認時の根拠になる)
ynosis-agent register payload.json --image photo.jpg
# 手元の画像認識で分析書を文字にしたあと、公式の形に整える(OCR の月間枠は使いません)
ynosis-agent parse-prompt transcript.txt --out prompt.json
# prompt.json の system / user を手元の LLM に渡し、返ってきた JSON を llm_result.json に保存する
ynosis-agent parse transcript.txt --llm-json llm_result.json --for-register --out parsed.json
# Ynosis OCR で画像を解析してから登録(施設名は自分で指定)
ynosis-agent analyze photo.jpg --out analyzed.json
ynosis-agent register-from-image photo.jpg --name 〇〇温泉 --prefecture 大分県
# 複数枚の OCR は 1 枚ずつ(並列にしない)。間隔の既定は 6 秒
ynosis-agent analyze-batch ./photos --out-dir ./out
よく使う AIエージェント別のヒント
製品ごとの画面や設定名は変わることがあります。ここでは「どうつなぐか」だけを押さえます。
Claude(Claude Code / CLI)
ターミナルで動く Claude 系エージェントには、上記の ynosis-agent コマンドをそのまま実行させるのが手早いです。YNOSIS_AGENT_API_KEY をシェルに渡したうえで、検索や登録コマンドを依頼してください。
Codex
Codex もシェル経由で同じ CLI を呼べます。キーはリポジトリや会話ログに書かず、環境変数やシークレット機能側に置きます。一括登録や OCR 連続実行では、並列にしないよう指示に含めてください。
Gemini CLI
Gemini CLI も同様に、ynosis-agent を実行させる使い方が向いています。接続先の既定は https://ynosis.jp なので、本番向けなら Base URL の指定は省略できます。
Cursor など MCP 対応のエディタ
MCP に対応している場合は、アプリの設定に短い起動コマンドを貼るだけで使えます(任意)。どの経路でも git clone は不要です。
Cursor では Node が入っていることが多いので、先に npx を試してください。uvx は uv が入っていないと起動しません。
起動コマンド(Node / npx):
npx -y ynosis-agent-mcp
起動コマンド(Python / uvx):
uvx --from ynosis-agent[mcp] ynosis-agent-mcp
あわせて環境変数 YNOSIS_AGENT_API_KEY に発行したキーを渡します。接続先の既定は https://ynosis.jp です。
Cursor の例(npx・推奨。yna_REPLACE_ME を置換):
{
"mcpServers": {
"ynosis-agent": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "ynosis-agent-mcp"],
"env": {
"YNOSIS_AGENT_API_KEY": "yna_REPLACE_ME",
"YNOSIS_AGENT_API_BASE": "https://ynosis.jp"
}
}
}
}
uv がある場合の Cursor 例:
{
"mcpServers": {
"ynosis-agent": {
"command": "uvx",
"args": ["--from", "ynosis-agent[mcp]", "ynosis-agent-mcp"],
"env": {
"YNOSIS_AGENT_API_KEY": "yna_REPLACE_ME",
"YNOSIS_AGENT_API_BASE": "https://ynosis.jp"
}
}
}
}
貼ったあと:
- 設定を保存し、Cursor を再起動する
- Customize → MCPs で
ynosis-agentが有効か確認する - チャットのツール一覧に
search_facilitiesなどが出ていれば接続できている - チャットを作り直す必要はありません(ツールが出ないときだけ、再起動後のチャットを試す)
npx や uvx が「command not found」になるときは、そのコマンドがまだ入っていないか、Cursor から PATH が見えていません。入れるか、command に which npx / which uvx の絶対パスを書きます。失敗の詳細は Output の MCP Logs です。
Claude Code の例(npx):
claude mcp add --transport stdio ynosis-agent \
--env YNOSIS_AGENT_API_KEY=yna_REPLACE_ME \
-- npx -y ynosis-agent-mcp
キーを設定ファイルに直書きしたくない場合は、各アプリのシークレット/環境変数機能を使ってください。MCP が使えない場合は、同じ API でも ynosis-agent をターミナル実行すれば足ります。
施設登録と座標(エージェント向け)
使うキーは2種類(別物)
| キー | 用途 | 必須? |
|---|---|---|
Agent API キー(yna_…) | 施設・成分表の登録・検索 | 必須(マイページで発行) |
| Google Maps API キー | MCP の resolve_place_candidates(座標候補の自動取得) | 任意 |
Ynosis は Google キーを配布しません。Agent キーだけでも施設登録はできます。
Google キーがない場合(一般的な使い方)
- 重複確認 …
search_facilities等(Agent キーのみ) - 住所を調べる … 公式サイト・観光協会・自治体ページから
都道府県+市町村+番地を確認(Web 検索で可) - 登録 … 施設名・都道府県に加え、分かった 住所文字列 を付けて register。座標(緯度経度)は 省略してよい
- (任意) ブラウザの Google マップで施設を開き、「共有」で得た URL(
/maps/place/…形式)を一緒に渡す - 管理者が承認するときに、地図上の位置を整えます
resolve_place_candidates をキーなしで呼ぶと エラー になりますが、代替の登録手順 が応答に含まれます。
Google キーがある場合(座標を自動で付けたいとき)
MCP 設定の env に GOOGLE_MAPS_API_KEY を追加(各自の Google Cloud で発行)。
- 先に住所を調べる(上と同じ)
- Places 検索 …
resolve_place_candidatesにaddressを渡す(フル住所 → 必要なら施設名+住所) - 候補を選ぶ … 番地が一致し同一施設と確信できるときだけ
lat/lng/place_idを付ける。曖昧なら座標なしで登録(推測禁止)
施設名と都道府県だけの一括 Places 検索は精度が低いので使わないでください。
登録したデータはどう見えるか
- Agent からの 新規施設・成分表は、しばらく 一般の施設検索・詳細には出ません
- 管理者が内容を確認し、公開承認したあとに、みんなの検索対象になります
- 座標や Google マップ上の位置がはっきりしていない新規は、承認前に管理者が位置を整えることがあります
ブラウザからの通常登録(訪問登録・OCR・CSV)はこれまでどおり使えます。詳しくは 施設と成分表の登録 を参照してください。
Agent から Ynosis OCR を使う場合も、ブラウザ登録と同じ月間読み取り上限・サーバ側の同時実行制限がかかります。画像を連続で送るときは 1 枚ずつ(並列にしない)にしてください。手元の画像認識で文字起こしし、parse-prompt / parse で形を整える経路では、この OCR の月間枠は使いません。未承認のまま置ける件数にも上限があります(許可後のダイアログに表示)。
関連
- リリースノート(v4) … Agent API 公開の変更履歴
- 施設と成分表の登録 … ブラウザからの登録全般
- 施設と源泉の編集依頼 … 既存データの修正依頼
- プロフィールの設定と管理 … 申請ダイアログの場所
- 温泉データのご提供について … データ提供全般のお願い
関連の読み物
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