温泉郷ONSENKYO

九州の温泉地

温泉郷に関する読み物 — 名湯・地域の温泉文化

2026年9月6日読了 4分
#温泉郷
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九州の温泉地(大分・熊本)

  • 別府温泉(大分):源泉数(2831孔)・湧出量(1日約10万トン)ともに日本一を誇る一大温泉地。地面が帯状に落ち込んだ地溝帯に位置し、10大泉質のうち7種類が揃う。「浜脇」「別府」「観海寺」「堀田」「明礬」「鉄輪」「柴石」「亀川」の8つの温泉郷「別府八湯」からなる。詳しくは別府温泉別府八湯温泉道

  • 由布院温泉(大分・湯布院):奈良時代の『豊後国風土記』にすでに記載がある古湯だが、観光地として全国区になったのは1950年代後半からの住民主導のまちづくり運動がきっかけ。由布岳を望む牧歌的な景観とアート・食を楽しむ滞在型観光で人気。源泉数は全国2位の約900、湧出量は全国3位の毎分38,600Lを誇り、時間とともに青みや白濁を帯びる神秘的な塩化物泉も湧く。

  • 大分市(大分):1973年の石油危機を機に温泉開発が進み、現在は250近い源泉を持つ温泉都市に成長した。植物由来の有機質を多く含む黒褐色の「モール泉」で知られ、大分市・玖珠町・熊本県人吉市を結ぶ地帯は九州でも有数のモール泉地帯とされる。別府とはまた違った温泉文化の厚みを大分県全体にもたらしている。

  • 黒川温泉(熊本):戦後、6軒の旅館が「露天風呂を集めた温泉街」というコンセプトのもと協力して景観づくりを進めたのが始まり。1986年に始まった「入湯手形」は、自前の露天風呂を持てない宿を地域全体で支える仕組みとして誕生し、今では地域通貨としても機能している。里山の風景全体を「一つの旅館」と見立てる「黒川温泉一旅館」の思想で知られ、10種の主要泉質のうち7種が湧く。

  • 植木温泉(熊本):明治28年(1890年代)に開かれた、熊本市の奥座敷と呼ばれる閑静な温泉地で、開湯から130年余りの歴史を持つ。50℃を超える高温で湧出量も豊富な弱アルカリ性の単純硫黄泉で、なめらかな肌触りから「玉の肌」とも形容される。

  • 日田温泉(大分):豊かな水をたたえる三隈川沿いに広がる水郷の温泉地。江戸時代、代官たちが屋形船で贅沢なひとときを楽しんだ伝統が今も息づき、約400年前に始まったとされる鵜飼とともに、料理と温泉を船上で楽しむ「日田流」の遊び方が名物。泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉など。

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